北京の中心前三海(中海、南海、北海)とつながり後三海とも呼ばれ、普通は前海(什剎海)、後海、西海(積水潭)を合わせて什剎海と呼んでいる。 元代に郭守敬が水利事業を行い、杭京大運河を通じて江南の食糧が積水潭に運ばれるようになったことで大いに発展した。明清代には多くの高官?文人がこの周辺に住居を構え、北京らしい落ち著いた雰囲気を出している。 湖の周辺は緑の木々に囲まれ、木蔭に立ち並ぶ古い屋敷の中には著名人たちの故居も多く見られるが、最も多いのは代代ここで生活する生粋の北京っ子たちの家々だ。彼らは、朝早く起きて什剎海で體を鍛え、暇な時にはおしゃべりに花を咲かせる。 夏は柳の枝が垂れ、蓮の花が咲き亂れ、鏡のように靜かな湖面が、冬は天然のスケート場となる。両岸にはよく保存されている皇族の庭園があり、縦橫に交錯する路地と民家が遠景の鐘樓、鼓樓とよくマッチしている。一般的なコースは、鼓樓から銀錠橋を通って什剎海に入るという歩き方。まず橋の上から、舊時の「燕京(北京)八景」の一つ「銀錠観山」(銀錠橋から山を眺める)にトライしたあとは、後海の南岸を歩いて恭王府の庭と郭沫若故居を見學し、北京の「小吃」(軽食)や手工芸品を売る「什剎海古玩市場」をひとまわりするのがお勧めコース。さらに時間の餘裕があれば、後海の北岸にある宋慶齢故居(もと醇親王府)を見學し、さらに足を伸ばして鼓樓や鐘樓に登ってみるのもいい。荷花市場からは人力車に乗って胡同観光も楽しめる。 99年の試験営業を経て什剎海水上游は2000年から正式に開始された。北宋時代の庶民の生活を記録した「清明上河図」に描かれている舟を復元したという古風な櫓舟で、漕ぎ手がゆっくりと什剎海を巡ってくれる。笠と黃色いチョッキ、昔ながらのスタイルの船頭さんが漕ぐ舟から、古い街並みを眺めるのも格別だ。晝間は輪タクで胡同や皇族の舊邸宅などを回り、夜に提燈を點した舟にゆられながら、舟に同乗する娘さんが奏でる二胡や琵琶など中國の伝統的な楽器の演奏に耳を傾け、伝統的古楽器の奏でる優雅な調べを聴きながら、古い時代に思いを馳せることができる。ビールや食べ物などの持ち込みもできるので、夏の納涼にはピッタリだ。 晝間渡った銀錠定橋をくぐって商店街に行く。そこで銘茶を味わうのもよし、100年の老舗「焼肉季」の北京風焼肉で食事をするのもよい。夜の什剎海に舟の燈りが揺れ、人々の聲が風に流れて伝わってくる。靜かに半日の旅を振り返るとき、あなたはもう北京通になっていることだろう。
地 區 : 西城區